ポイント制度比較@HVC&XIV [会員制リゾートホテル]
エクシブおよび東急ハーヴェストクラブ(以下ハーヴェスト)の両会員制リゾートホテルともにポイント制度が存在しますが、その内容は大きく異なっています。
また両者とも本年はポイントシステムの見直しが行われ、エクシブは本年4月から「リゾートポイントクラブ」として再スタートし、ハーヴェストは今年7月からポイントの加算方法等の見直しが行われました。
その基本的なシステムを見てみましょう。(条件により様々な細かいシミュレーションが出来ますが、以下は最大公約数的に簡略化しています)
ハーヴェストクラブ:
・ポイント付与は150円につき1ポイント
・平日・休前日を問わず同一レートで付与
・還元:基本的に1ポイント1円換算で、施設利用券が発行される。
使用日の制限は無い。(最低3000ポイントから交換)
・ポイント有効期間:最大3年(6月末を計算日として1年目に貯めた
ポイントは3年目の6月末まで有効)
・対象者:会員本人のみ
エクシブ:
・ポイント付与は100円につき1ポイント
・休前日・特別営業期間(ゴールデンウイーク・夏休み期間・年末年始は
付与無し)
・還元:1ポイント5円から10円換算で、平日にのみ利用できる金券が
発行される。(最低1000ポイントから交換)
・ポイント有効期間:ポイント発生日の1年後の月末まで有効
・対象者:会員本人とその家族(1親等まで)、法人会員はその従業員も含む
両者を比較してどちらが会員にとって手厚いのかは、システムの違いにより一概には比較しにくいため、ハーヴェストの最低交換単位に合わせて45万円の利用で比較してみます。
ハーヴェスト: 発行される金券は3,000円相当
エクシブ: 発行される金券は3万5,000円相当(3万円+5千円)
驚くことに10倍以上の差があります。ハーヴェストのポイント加算については従来ほとんど意識したことがないのですが、これは還元率の低さに起因していると思われます。
もっとも上記の比較では一つ抜け落ちているポイントがあります。それはハーヴェストではポイントを3年間貯めることが可能であるのに対し、エクシブでは1年しか貯められないという点です。
よって次に毎年15万円を3年間利用する場合で考えてみましょう。その場合、
ハーヴェスト: 3年間で発行される金券は3000円相当で上記と同様。
エクシブ: 毎年1万円相当の金券が発行され、3年間で3万円相当。
この場合でもやはり10倍の開きが出てきます。エクシブではポイントの付与および発行される金券の利用が休前日以外に限定されていることを考慮すると割り引いて考える必要がありますが、それでも10倍もの差は大きいと言えるでしょう。
こうなると今までハーヴェストのポイントには全く無頓着であったaltにとっても、エクシブのポイントには無頓着ではいられません。
またポイント還元以外にも、前稿のようにエクシブでは会員本人に対し毎年1泊2食のご招待があったり、宿泊時には会員夫婦に館内オーナーカードが発行されラウンジでのソフトドリンクが無料になるなど、全体としての会員サービス面でのメリットはエクシブの方が大きいように感じられます。
ただポイントの多寡は会員制リゾートホテルのサービスレベルを比較する上での一要素ではありますが、リゾートクラブそのものの価値を判断する際の主要な要素ではありません。あくまでホテルを利用した際に得られる総合的満足度によって計られるべきものではないかと思っています。
個人的には、支払金額(会員権の価格・年会費等・宿泊時の費用)と施設を利用した際に得られる満足度とのバランスによって判断をするのが適切ではないかと思いますが、こうした判断は心理的な要素が多分に含まれてきますので、判断する個々人によってそれぞれのリゾートクラブに対する評価は分かれてくるのではないでしょうか。
以上ポイント制度についての雑感でした。
コメント 0